英国文学にはよく“ヒースの繁った丘”が出てきまが、ヒースとはエリカのこと
です。 花屋さんの店先にそろそろジャノメエリカが並びはじめました。
ジャノメエリカ【蛇の目エリカ】
Erica canaliculata ツツジ科エリカ属
南アフリカ原産で高さ50〜200cm になる常緑低木です。 大正末期に渡来し、鑑賞用
に温室栽培されて来ましたが、耐寒性が強いので房総南部や伊豆などの暖地では露
地で栽培されるようになり、初冬から早春にかけての切り花や鉢植えとして重宝さ
れています。
よく枝分かれして繁茂し、小さな葉が 3枚輪生しています。初冬から早春にかけて
淡紅色または濃紅色の小さい球形の花が枝をお蔽うようにびっしりとつきます。
花の直径は 4〜 5mm で、小さく開いた口に先の黒い雄しべが目立つので、ジャノメ
の名がぴったりですね。英名も Black-eyed Heath (ブラックアイド ヒース) と言います。
エリカはジャノメのほかにも、ベニエリカ、ツリガネエリカなど数種の園芸種があ
ります。
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