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お正月の飾りはマツ、タケ、ウラジロ、ユズリハなどですね。 「松」はマツ科マツ属の総称で、単にマツという名だけを持つ種類はありません。 必ず「○○マツ」と○○がつきます。 マツ属は北半球の熱帯から寒帯にかけて約80種ほどあると言われていますが、 このうち日本には産するのはアカマツ、クロマツなどの2葉のもの、ハイマツな どの5葉のもの、数少ない3葉のものなど、24種に達します。 門松に使うのはクロマツが多いようですが、アカマツとクロマツとの雑種、アイ ノコマツ(アカクロマツ)というのもあります。 これは人工的に交配したもので はなく、両種が混生しているところに自然発生するもののようです。 松の根から採った油を松根油(ショウコンユ)といって塗料の溶剤に使いますが、これ をガソリンに加えるとオクタン価が上がるのだそうで、戦時中軍用機に使うとの ことで半ば強制的に掘らされた記憶があります。 Pinus thunbergii マツ科マツ属
樹皮が灰黒色なのでこの名があり、葉が太くて硬いことからオマツ【雄松】とも呼
ばれています。 |