近所を散歩していて、ナギイカダの真っ赤な実が目にとまりました。
葉っぱの真ん中に実がなる変わった木です。
じつは葉っぱじゃないんですが…。
ナギイカダ【梛筏】
Ruscus aculeatus ユリ科ナギイカダ属
地中海沿岸地方を原産地とする常緑小低木で、日本には明治初年に渡来したと言わ
れています。 高さ30cm 〜 1m の小型の木で根元から多数束生し、日陰にも育つの
で、公園の植え込みなどによく植えられています。 切り花やドライフラワーにも使
われていますね。
葉のように見えるのは枝が変化したもので仮葉枝または葉状枝といいます。
本当の葉は退化してごく小さくなっており、めだちません。葉状枝は長さ 2〜 4cm
の卵形で厚くて硬く、先は針のように尖っています。
雌雄異株ですが、夏にこの葉状枝の表面に白っぽい小さな花が一個咲き、秋になる
と雌株の実が真っ赤に熟して、緑色の葉の上に赤い球が転がっているような、面白
い姿になります。
同じような名にミズキ科のハナイカダ【花筏】がありますが、こちらは葉状枝では
なく本物の葉の上に花が咲き実がなる植物です。
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