|
パンジーは早春の花だった筈ですが、この頃はすっかり冬の花になってしまった感
がありますね。 どこの花屋さんでも、いまパンジーの花盛りです。 ヨーロッパの野生スミレをイギリスやオランダで改良し、それが1860年ごろに日本 に入って来たものだそうですが、実は現在日本はパンジーの改良にかけては世界有 数の国となっているのです。 花をよく見るとなにか動物の顔を思わせる形になっており、思わず微笑んでしまい ますね。 パンジーの名はフランス語のパンセ(もの思う)に由来するのだそうです が、この花の貌からの連想でつけられた名なのでしょうか。 もう一つ英語の pansy には「女性的な男」という意味がありますが、これは花の 名には関係ないと思います(^_^)。 和名は「三色菫」(サンショクではなくサンシキと読みます)。 寒さに強く、初秋に種を蒔くと冬季に花を楽しむことができます。 種蒔きの時期を 遅らせると春の開花になりますが、高温多湿に弱い性質があるので、早蒔き冬咲き の栽培の方が容易です。 花がらを丹念に摘んだ方が花期を長く保てます。 こぼれ種でも殖えますが、先祖返りの傾向が強いので、毎年新しい種を購入して蒔 いたほうがよいでしょう。 Viola × wittrockiana スミレ科スミレ属
ヨーロッパの野生スミレ Viola tricolor を原種として作り出された園芸種で、
世界各地で栽培されている。 |