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日溜まりの梅林に行ってみたら、もう白梅が数輪綻びていました。 「春遠からじ」といった気分になります。 早春のシンボルであるウメは、昔から鑑賞用、食用、薬用として広く栽培されて来 ました。 なかでも梅干しなどの食用としての需要が多く、観梅を楽しむ梅林もその 殆どがもとは果樹園として栽培されていたものであるとのこと。 ウメの学名 mume も、命名者のシーボルトが、当時の梅の呼び名ムメにちなんだも のとされています。 ウメは中国原産の植物ですが、日本に渡来したのは7世紀後半だそうで、渡来した ときの漢名を「烏梅(ウメイ)」と言い、これがウメまたはムメと訛って使われたの であろうと言われています。 梅干しは日本独特の保存食品ですが、近年の健康食品ブームに乗ってますます需要 が増えているそうですね。 梅酒やジュースの原料などを加え、果実としてのウメの 生産量は年間9万6千トンあまりもあるそうです。 Prunus mume バラ科サクラ属
中国原産の落葉高木で、高さ 3〜 5m になる。葉は倒卵形または楕円形で互生
し、縁には細かい鋸歯がある。 |